神社で野外授業!~正の数・負の数~

今回は、中学数学の最初の難関である「正の数・負の数」を体で学ぶため、原市場神社の階段で特別野外授業をしました。
こま塾は普段、屋内で自習や学習ゲームを行っていますが、「マイナス、よく分からない、、」という声に応えての特別授業です。
プラスは階段を上る、マイナスは下がる、として正負の計算をしていきます。記録用に写真もパシャパシャ。

この神社は中学校の裏山にあり、参道の階段は校庭の砂場のフェンス越しです。砂場で走り幅跳びに励む陸上部の皆さんがザワつき始めました。
しばらくすると先生がやってきて、「何されてるんですか?」
そうか、今の私はちょっと怪しい人である。
今月から近くで塾を開いた者であること、本人達の同意を得ての撮影、、など一通り釈明。先生は塾生達に「親御さんには言ってあるのか?」と確認し戻っていかれました。

今回の野外授業で私が伝えたいのは、算数から数学になって「0」の位置が自由になったということ。
つまり、算数では地面(階段の一番下)が「0」であって、「5-3」はできても「3-5」はできない。(地下には潜れない)
ところが、数学になると「0」の位置は階段のどこだっていいのです。
適当に麦わら帽子を置いて「0」とし、そこから上ったり下ったりして計算を実行していきます。

しばらくすると、塾生同士で「0」(麦わら帽子)を動かして計算し始めました。ところがその計算がえげつない。
「今どんな計算してるのー?」と聞いたら「25-50ですー!」
そっか、そのくらいの数の方が体で覚えそうだね。神社の階段が長くてよかった。

階段から降りてきた塾生達。さすがに疲れたかなと思ってみていると、今度は教科書から練習問題を出し合い始めます。
そうそう、階段の考え方を利用して、、って小数とか分数とか!!
しまいには小数と分数を混ぜた問題を自作し始めての熱血指導。
こま塾に新たな名物講師が生まれた瞬間でした。

こま塾では、塾生同士の教え合いを推奨しています。
基本を学んだらとにかくやってみる。考えても調べても分からなければ人に聞く。
そして実は、教える方が教わる方よりも多くを学ぶのです。
そのための環境さえ整えれば(今回は階段、麦わら帽子、ホワイトボードです)、自然に学び合っていけるものだと改めて感じました。

<プラスとマイナスの概念をコラムにしています。ご興味のある方はこちらも併せてどうぞ>

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