第二回 縄文クラブ「野草を食べる」

自然豊かなフィールドで「未知へのチャレンジ」を楽しみ、「学ぶ力」を育む縄文クラブ。
4月23日、その第二回を開催しました。

今回のテーマは「野草を食べる」
こま塾のまわりには原っぱや浅瀬の川があり、春の訪れとともに植物が萌え出します。
そんなフィールドの中から、食べられる野草を見つける、宝探しの一日です。

講師はゆっきーさんこと相川雪恵さん。
ゆっきーさんは野草やパーマカルチャーを長年探求し、料理家としても活躍されています。

「今日、みんなに大事にしてほしいこと。まず、頭で考えるよりも、感じること。
それから、まわりに合わせるよりも、自分の気持ちを大事にしてほしい。
今日は、私が話していても無理に集まってこなくてもいいし、自分のペースで観察してね」

そう言って皆に渡されたのは「観察メガネ」
ぐっと観察が上手になる秘密兵器を装着し、フィールドにいざ出発!

「タンポポいっぱい!」
「タンポポも食べられるよ、つんでごらん」

よく見ると、他にも小さい花をつけた草がたくさん。
ボウルの中が黄色、白、紫と色とりどりになっていきます。

「ちょっと見てごらん」ゆっきーさんが建物の前で呼んでいます。
近づいてみると、なんかここの草おっきい!
白い壁が太陽の暖かさを蓄熱し、大きく成長するのだそう。
少しの環境の違いが大きな差を生むことがよく分かります。

フィールドを進むと、川に出ました。
せっせとヨモギをつむ子、川への投げ石を楽しむ子、親も童心に返って思い思いに楽しみます。

こうしてつんだ野草を持ち帰り、野外調理スタート!

ヨモギをブレンダーにかける係、羽釜に薪をくべる係には順番待ちの列が。

皆の手で調理し、ヨモギのジェノベーゼパスタと野草サラダが完成しました。

「いただきまーす!」
さっきまで原っぱに生えていた草や花、ほんとに食べられるの?と口に運んでみると、
「このサラダめっちゃおいしい!」
「まいうー!」
「おかわりまだありますか?」

開始前に「オレは葉っぱ食べないよ」と言っていた男の子もおかわりしていました。

自分の目で見て手でつんで、食べる。
五感をたっぷり使って、最後は絵や文章で自由に一日を振り返ります。

子供達の作品からは、それぞれの「観察メガネ」からの光景があふれていました。

ゆっきーさんは最後に、
「草をつむのは、一番身近に自然を楽しむ方法です。畑や山がなくても、
それこそ六本木にだって、草は生えます」と教えてくれました。

これまでただの雑草に見えていたまわりの草が、色とりどりの自然に変わる。
それぞれの「観察メガネ」を持ち帰った春の一日でした。

(photo Nakagawa Syogo)

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