マイナスの概念④絵をかこう!

「マイナスの概念」を考えるシリーズも気が付けば第4回。今回で最終回です。

<これまでのあらすじ>
まず初回に、引き算には2つの意味があるというお話をしました。

①減少:みかんが5個ありました。3個食べました。残りはいくつでしょう。
②差: 太郎君のお姉ちゃんは5歳、太郎君は3歳です。2人の年の差は何歳でしょう。

それから、「①減少」の考え方を使って、いくつかのケースを考えてきました。

<本編>
さて、前回出てきた「2-(-3)」。
この式の意味を、今度は「②差」の考え方を使って考えてみましょう。

上の「②差」の考え方では、「5-3」とは「5歳」と「3歳」の差を求めるということでした。
(厳密には、「3歳」から見たときに「5歳」はどれだけ大きいかを求めている。逆から見れば「+2歳」ではなく「ー2歳」となる)

同様に、「2-(-3)」とは、「2」と「-3」の差を求めるということです。
(厳密には、「-3」から見て「2」はどれだけ大きいか)

温度を例にして考えてみましょう。
どんな例が思いつきますか?

塾でそう問いかけたところ、こんな答えが返ってきました。
「A君の国の気温は2度、Bさんの国の気温はー3度です。その差は?」

素晴らしい!
他にも「A君の体温は2度…」とか、「Bのプールの水温はー3度…」といった珍解答も。冷た過ぎますが、発想は自由です!

さて、無事に現実世界に当てはめることができた「2-(-3)」、答えはいくつになるでしょうか。
温度計をイメージしながら、絵にかいてみましょう。

リアルな温度計を描いて、「+2」と「-3」の目盛りに印をつけてもいいかもしれまんせん。自由にかきましょう。

絵にかくと、「5度差」になることが一目瞭然ですね!
「2-(ー3)=2+3」となることも、絵から理解できるのではないでしょうか。

このように、具体的な例を考えたり、絵をかいたりすることは、難しい問題を解くコツです。
塾でも、固まっている塾生を見ると、私はよく「絵をかこう!」と言います。ノートや問題用紙に、どんどん絵をかいて考えてみましょう。

全4回の「マイナスの概念」シリーズも、この辺でおひらきです。
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。
少しはイメージを掴んで頂けたでしょうか。

イメージを掴めたら、「まぁ要するにマイナス1個でマイナス、2個あればプラスだな、よし!」
と、あとは反復練習して体で覚えてしまうのが一番だったりします。

一方で、「なんだか分かったような分からないような、、」
という感想を持たれた方もいらっしゃるかもしれませんね。
頭の中だけでイメージを掴むのって、結構大変ですから。

そんな方は是非こま塾で、体も使って学びましょう!大人も大歓迎です^^
(神社でのプラスとマイナス特別授業の様子はこちら!)

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